須川温泉:栗駒山荘

日曜日, 11月 1st, 2009

須川温泉

震災にも負けずに営業を続ける栗駒山荘<

栗駒山荘(須川温泉)の外観須川温泉は秋田県と岩手県の県境にある温泉です。2008年6月14日の岩手・宮城内陸地震の影響で道路は寸断され、栗駒山荘は営業を停止しておりましたが、2009年現在は営業を再開しております。

高原の中の温泉

栗駒山荘は国定公園栗駒山の標高1,126mにあり、栗駒山の高原を楽しめると共に、鳥海山、月山など東北の山々を望むことができます。
ボクらが今年訪れた際は、濃霧の上に夕方だったため、栗駒高原の自然をみることはできませんでした。しかし、昨年訪れた際は晴天で美しい高山植物、山々の緑、青い空を露天風呂から楽しむことができました。

須川温泉のお湯・泉質

露天風呂の引湯口開湯

開湯は約300年前と言われ、湯治場として栄えていたようです。
須川温泉の源泉は全て秋田側に流れていたようですが、江戸時代初期に秋田藩が引湯を拒否してからは、全て岩手側に流れるようになったそうです。そのため、栗駒山荘を開業したときには新たに引湯設備を設置して現在に至ってるそうです。(wikiより

須川温泉の泉質とお湯の特徴

須川温泉の泉質は「酸化・含鉄(Ⅱ)・硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)」です。色は青みがかった白色で、硫黄の香りが強く、酸味のある渋い味でした。
源泉の温度は48度で、引湯の距離が長いのでぬるめで、長湯するには丁度良い温度かもしれません。

この須川温泉をはじめ、秋田・岩手・宮城の県境には良質の温泉がありますが、中でも素晴らしいお湯でした。この周辺の温泉にくるのでしたら、最低2~3日あると、様々な温泉を心から楽しめそうです。
参考:川原毛大湯滝
参考:泥湯温泉

須川温泉、栗駒山荘の施設

栗駒山荘の休憩室山荘の名からは想像できないほど綺麗な建物

栗駒山荘は「山荘」と言う名がつきますが、かなり綺麗な建物でした。というのも、県と地元の東成瀬村の出資による第三セクターの経営だそうです。

外観、内装は木造の建物で、中の造りも比較的新しいつくりでした。
要所で一本の木を使ったような大きな梁があったりしますが、よく見ると○○センターといった、近代的な造りにも見えました。

中にはレストランが併設されており、ランチも楽しむことができるそうです。また、前の会社の上司から教えていただいたのですが、岩魚(イワナ)をふんだんに使ったランチが特別おいしいとのことでした。(季節限定かもしれませんのでご確認ください。)

栗駒山荘の内湯須川温泉、栗駒山荘の浴室

浴室は木造ですが清掃が行き届いておりきれいな浴室でした。酸性泉なので、木造で無いとダメなのかもしれませんね。温泉の流出口も木製で思ったより多くのお湯が流れ込んでいました。
内湯には大きな窓があり栗駒高原を一望できます。しかし、露天風呂は柵などがないため目で見るだけではなく、あたかも栗駒高原の中で温泉を楽しんでいるような、体全体で栗駒の大自然を楽しむことができます。

須川温泉・栗駒山荘の感想

栗駒山荘の露天風呂立地で言えば「秘湯」ですが、建物は比較的近代的だったので、風情を楽しむというわけにはいきませんでした。

しかしながら、硫黄泉好きのボクにとっては泉質は最高で、なおかつ空気がきれいで大自然を楽しむことができました。今回は日帰りで行きましたが、次回は宿泊で訪れたいです。

なお、震災で道路は非常に荒れておりますのでご注意ください。
2009年現在、宮城県側から行くのは問題ありませんが、岩手県側からは道路がつながっていないようです。「同じ道を通らないルール」で訪れたボクらは、秋田側に抜けざるをえませんでした(^^;

震災の中でも懸命に運営されている須川温泉の旅館の方々には頭が下がります。非常によい温泉なので、震災に負けずにがんばって欲しいところです。

  • 栗駒山荘の外観
  • 栗駒高原を一望。この日は雲がかかっていた。残念。
  • 栗駒山荘のロビー。
  • 栗駒山荘のお土産屋さん
  • 栗駒山荘の駐車場。
  • 脱衣場。
  • 栗駒山荘の露天風呂。
  • 栗駒高原を一望できる栗駒山荘の露天風呂。
  • 栗駒山荘の内湯
  • 内湯の引湯口
  • 栗駒山荘のレストラン。岩魚料理が絶品らしい。
  • お土産で買ったけど、ほぼ全部食べた品々。

宿情報・アクセス

ホテル・旅館名 須川温泉 栗駒山荘
場所・交通 〒019-0803
秋田県雄勝郡東成瀬村椿川字仁郷山国有林(栗駒国定公園内)
岩手県側:国道342号は来年(平成22年)の6月まで震災の影響で県境付近が全面通行止めです。ご注意下さい。
宮城県側:国道398号線は来年(平成22年)の秋まで震災の影響で県境付近が全面通行止めです。ご注意下さい。
国道397号線の岩手県境付近が、9/14-11/13の間、夜間通行止め(夜7:00-翌朝6:00)です。近くに迂回路はありませんので、ご注意下さい。
泉質 酸化・含鉄(Ⅱ)・硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)
pH:2.2
泉温:48度
ホームページ http://www.akitakurikoma.com/
電話番号 0182-47-5111 FAX番号 0182-47-5300
宿泊料金 13,000円前後~ 休館日 冬期間閉鎖(11月~4月)
日帰り料金 600円 日帰り営業時間 9:00~18:00
備考 この情報は2009年9月時点のものです。
詳細な情報は公式ホームページをご覧になるか、
各施設に直接ご連絡ください。

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