法師温泉は弘法大師が発見したのではないか、と言い伝えられる温泉です。
山々あいに佇む、歴史を感じさせるカッコイイ建物が法師温泉の特徴ともいえます。本館と別館の建築は「国登録有形文化財」に認定されており、そこに宿泊することもできる貴重な温泉宿です。
また温泉の湯船もカッコイイ・・・!どこもかしこも本当にカッコよくて日本を感じさせる温泉宿です。
自遊人2009年9月号の温泉宿大賞では堂々の2位を取得しており、温泉ファンなら一度は泊まってみたい温泉ともいえるのではないでしょうか。
ボクらも宿に空きがあれば、宿泊したかったのですが2ヶ月くらいは予約待ちということで、今回は日帰り温泉で我慢することにしました。
ボクらが訪れたのが、土曜日の日帰り開始時間のちょっと前に到着したのですが、すでに長者の列ができており、皆さんは一気に「法師の湯」に雪崩れ込んでおりました。
もちろん、目玉の「法師の湯」も満員状態で、湯船の写真はワンカットしか撮れませんでした(しかも手振れ・・・)。
正式な開湯時期は不明だそうです。ただ歴史や地形に詳しい方によると、およそ1200年前から温泉として使われていたのではないか、と推察されているようです。また、一番メジャーな説の弘法大師が発見したというのも実は定かではないようです(wikiより)。
泉質は「ナトリウム・硫酸塩泉(石膏泉)」で無色透明で無臭でした。効能は胃腸・火傷・動脈硬化などに効くようです。
少しぬる目のお湯でいつまでも入っていられそうな、ゆったりとした温泉です。
そして、特筆すべきは「法師の湯」の湯船です。
湯船の底には粗い川石?が敷き詰められており、その下から沸々と温泉が湧き出でるステキな湯船でした!
日帰り温泉の時間帯は混浴ですので、抵抗がある方は女性専用のお風呂に入ったほうがいいかもしれません。それでも、この「法師の湯」の魅力に取り付かれた方は、満員の混浴時間帯でも平気で入っていらっしゃいました。というか、ボクの嫁さんも入ってましたが。
ゆっくりのんびり入りたい方は、宿泊で来られた方がいいのかもしれません。
女性専用の時間帯も用意されておりますので、気兼ねなく温泉を楽しむことができるようです。
冒頭にも書きましたが、法師温泉の本館と別館は「国登録有形文化財」に認定されており、昭和初頭の建築をそのまま今に残しているみたいです。とにかく建物がカッコよく、風情もあるステキな建物でした。またこの別館と本館には宿泊もできるので、空きがあれば宿泊してみたいところです。
※トイレ洗面台のない部屋もあるそうです。
この他に薫山荘、法隆殿という比較的建物があり、ちょっとお上品に泊まりたい方向けのお部屋(プラン)なようです。
また、「法師の湯」は国鉄のフルムーンポスター(上原謙と高峰三枝子が入浴している写真)の舞台になったことで有名らしいのですが、「国鉄」という時点で私の知る時代ではないようです。
建物と自然の調和がすばらしく、喧騒を忘れてゆっくりしたい方に行って欲しい温泉宿だと思いました。また温泉も、この「ゆっくり」という言葉にピッタリな、温めで匂いもきつくなく、いつまでも入っていられそうな泉質でした。
何気に良い写真があまり撮れず申し訳ありません。
次回宿泊した際はバッチリ撮りたいと思います。
ホテル・旅館名 | 法師温泉 長寿館 | ||
---|---|---|---|
場所・交通 | 〒379-1401 群馬県利根郡みなかみ町法師温泉 JR上越新幹線上毛高原駅→バス猿ヶ京行き約40分猿ヶ京下車→バス法師温泉行き約15分法師温泉下車→徒歩約1分 |
||
泉質 | カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉(石膏泉) 胃腸・火傷・動脈硬化など。 |
||
ホームページ | http://www.houshi-onsen.jp/ | ||
電話番号 | 0278-66-0005 | FAX番号 | 0278-66-0003 |
宿泊料金 | 15,900円~ | 祝日 | – |
日帰り料金 | 1,000円 | 日帰り営業時間 | 10:30~13:30(利用は14:00まで) |
備考 | この情報は2009年7月時点のものです。 詳細な情報は公式ホームページをご覧になるか、 各施設に直接ご連絡ください。 |
[googlemap lat=”36.744136″ lng=”138.830324″ width=”580px” height=”250″ zoom=”12″ type=”G_NORMAL_MAP”]群馬県 利根郡みなかみ町永井650[/googlemap]
長笹沢川を堰きとめて作られた温泉、尻焼温泉「川の湯」。
川の底から温泉が湧いているという一風変わった温泉です。
もちろん混浴ですが、後述する注意が必要です。
尻焼温泉にはいくつかの温泉旅館がありましたが、ボクらは宿には入らず、そのまま川の温泉に向かいました。
川の露天風呂ということで、「ほとんど人なんて居ないんじゃないか?」と思って行ったところ、チビッ子から大人まで幅広い年齢層の方が入浴?されておりました。
大人の方はもちろん温泉を楽しみ、チビッ子たちは川遊びに興じているちょっと不思議な光景でした。
ちなみにこの温泉(川)は、水着着用がokなので、女性の方は皆さんは水着を着用されておりましたが、男性は半々といったところでしょうか。
「温泉を楽しむんだ」と言う人は裸、「川を楽しむんだ」と言う人は水着という感じでした。
ボクの妻は水着を持っていかなかったため、足湯で我慢してもらいました。
もちろんボクはスッポンポンで温泉を楽しみました。
開湯は不明で、嘉永(1850年前後)の地図には記載されていたということです。
昔の人たちはこの川原の石に腰掛けて痔を治したとされるようです。その行為が「尻を焼く」という行為なので「尻焼」となったようです(wikiより)。
泉質は「カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉」で無色で若干硫黄臭があるかもしれません。
川の下から湧いている温泉は、源泉掛け流しといっても、川の水が含まれておりますので、薄くなっていると思います。
併設して「湯小屋」があり、そこはおそらく源泉掛け流しと思われます。
湯小屋にはおじさんがのんびりと漬かっており私も混ぜてもらいましたが、すごく解放的で野趣たっぷりの温泉でした。なお、この湯小屋の湯船は水着着用はNGとのことです。
施設と言えば、「湯小屋」くらいで他は特に何もありません。湯小屋には脱衣場もありますが、外から丸見え間違いなしです。
川の温泉は、土手の部分がコンクリートで整備されておりスペースもあるので、レジャーシートとパラソルを設置して休んでいるご家族が多数おりました。
衛生面では「湯小屋」の浴槽だけを言えば、以外に清潔さが保たれていて好印象でした。というよりも、野天風呂の時点で衛生面を求めてはいけないのかもしれませんね。
近くには温泉旅館が数件あるので、もし「川の湯」だけでは物足りない方は旅館で日帰り温泉をしても良いかもしれません。
なお、専用駐車場は「川の湯」のから徒歩で10分程度のところにあります。
皆さんの迷惑になるので専用駐車場にきちんと停車しましょう。
施設名 | 尻焼温泉 川の湯 | ||
---|---|---|---|
場所・交通 | 群馬県吾妻郡六合村 吾妻線長野原草津口駅よりバスで約45分で花敷温泉着。そこから徒歩約10分。 車の場合は専用駐車場があり、そこから徒歩で数分ほどのところにあります。 |
||
泉質 | カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 | ||
ホームページ | http://ja.wikipedia.org/wiki/尻焼温泉(wiki) | ||
電話番号 | – | FAX番号 | – |
宿泊料金 | – | 祝日 | – |
日帰り料金 | 無料 | 日帰り営業時間 | – |
備考 | 「湯小屋」は町で管理しているようなのできれいに使いましょう。 駐車場は専用駐車場を使用しましょう。 この情報は2009年時点のものです。 |
[googlemap lat=”36.648202″ lng=”138.643062″ width=”580px” height=”250″ zoom=”13″ type=”G_NORMAL_MAP”]群馬県吾妻郡六合村入山[/googlemap]
峩々温泉は宮城県側から蔵王エコーラインに向かう途中にあるちょっとした秘湯とも言える温泉です。
僕たちが訪れたのは初夏の平日だったので、お客さんはほとんど居りませんでしたが、紅葉や新緑の土曜祝日となれば、きっと混雑するに違いない温泉です。
宮城蔵王の大自然と良質の温泉が楽しめる、宮城県でも屈指の温泉です。
源泉発見は1850年位に、山形市の猟師が手負いの鹿が湯浴みして場所を調べると、温泉が沸いていた、ということがきっかけだと言われ、「鹿の湯」と名づけられ、入浴されていたそうです。
時は流れて明治2年(1869)、群馬県の竹内時保が再びこの荒廃した「鹿の湯」を発見して、明治9年に「峩々温泉」として開湯したそうです。
お湯の見た目は緑がかった色をしておりますが、匂いはそれほどありませんでした。
温泉の成分は「ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉」といういかにも体に良さげな泉質だそうです。このお湯は皮膚に良いとされ、「美肌の湯」としても有名とのこと。また、胃酸を中和して胃の運動を高めることから、胃炎にも良いとされているそうです。
峩々温泉の施設は近代的な建築様式(一般住宅やアパートといった感じ)で、比較的古くに立てられたようで、外見からは情緒などはあまり感じることができませんでした。
僕たちは日帰り入浴だったので、お風呂以外は見ておりませんが、ホームページを見る限りでは、部屋はリフォームされ快適な宿泊が楽しめるようです。
お風呂は露天風呂と内湯が離れた場所にありました。
男湯の露天風呂は、石造りで女湯は木の浴槽を使っておりました。
露天に入った感想ですが、ちょっと掃除が行き届いていないかな・・・と残念な気持ちになりましたが、女湯は快適だったそうです。
とはいえ、自然に囲まれながら入る温泉は格別で、自然の音や鳥たちの声を聞きながら、自然と一体になったような気持ちになれるお風呂でした。宿泊して夜に入ればまた星の輝きなども見れそうで、ロマンティックではないかと思いました。
内湯はそれほど広くはありませんが、純粋にお湯を楽しむことができて満足でした。
施設名 | 峩々温泉 | ||
---|---|---|---|
場所・交通 | 宮城県柴田郡川崎町大字前川字峩々1 | ||
泉質 | ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉 | ||
ホームページ | http://www.gagaonsen.com/ | ||
電話番号 | 0224-87-2021 (8:00~22:00まで) |
FAX番号 | 0224-87-2335 ※24時間受付 |
宿泊料金 | 15,000円 | 祝日 | 年中無休 |
日帰り料金 | 1,000円(大人) | 日帰り営業時間 | – |
備考 | この情報は2009年時点のものです。
詳細な情報は公式ホームページをご覧になるか、 各施設に直接ご連絡ください。 |
[googlemap lat=”38.144542″ lng=”140.50085″ width=”580px” height=”250″ zoom=”13″ type=”G_NORMAL_MAP”]宮城県柴田郡川崎町大字前川字峩々1[/googlemap]